桜の開花が始まりました。いろんな所でいろんな植物のお花が開花し、新芽も美しい季節です。今日は、朝から雨模様。日曜日はカメラ撮影と決めていたので、カメラを持って屋島に出かけてみることにしました。雨の日、何をして過ごしますか。私は、雨の日のカメラ撮影を楽しみました。
雨の日のスタイル
カメラは、両手を使いますので、傘はさせません。長靴にレインコートと帽子と滑り止めのついた手袋のスタイルです。失敗したことに、カメラのカバーのことはすっかり忘れていて、タオルで覆いながらの撮影となりました。今まで撮影の途中に雨が降ってきたことはありますが、あえて雨の中を、撮影するのは、今回が初めての事でした。
雨の日の屋島は、霧の中
必ずと言っていいほど、雨のお天気の時は、屋島に雲がかかり、山上では、霧となります。屋島へ登るには、いくつか登山道がありますが、最初は、この雨の中、歩いて登ろうかとも思いましたが、今日は車でスカイウエイを通って山上まで行きました。道の途中、屋島の山肌には、自然の優しい色の山桜がたくさん咲いていました。山桜と、モミジの小花や木々の新芽が霧に溶け込むようで美しく、思わず車を停めて写真を撮りました。山上の駐車場は、1回300円です。琴電の屋島駅からも山上行きのバスが出ています。雨の日でも、春休みだからなのか、たくさんの人が屋島に訪れていました。
屋島山上の桜は八部咲き
駐車場から左周りで屋島寺に向かって歩きます。ゆっくり、ゆっくりと、シャッターをきりながら歩いて行きます。このコースは、歩くだけなら、1時間もかからずに往復できます。この日は気が付けば、3時間以上もゆっくりと歩いていました。瀬戸内海が見える場所に、桜の木があり、来週には満開を向かえそうです。
雨に濡れた桜の花びら
瀬戸内海も霧でまったく見えず、あたり一面霧がかかり、山上は、白いベールがかかったようでした。少しグレーがかった空の色に、控えめな桜色が雨で濡れてしっとりと美しく雨が降っていることさへ忘れてしまう程でした。雨は、1ミリほどの降水量で、細かくパラパラと降っていました。瀬戸内海が霧でまったく見えないので、屋島寺の方へ歩いて行きました。
屋島寺の前の古い可正桜
桜と言っても、いろんな種類の桜があります。色も花の大きさも違い、山桜から有名なそめいよしのまで、写真を撮りながら、わずかな色の違いまで感じながら楽しむことができました。屋島寺の入り口前にあるイチゴミルクのようなかわいい色の桜があります。1本の木ですが大きく育っていて100年前に植えられたそうです。この木の前の広場には、いろんな種類の桜があり、霧が淡い桜色を尚一層ふんわりと見せてくれるのでした。
花ごと散る桜
桜は、普通、花びらが1枚づつ散ります。お花が地面にたくさん落ちているのを見たことはありますか。たまに、桜の木の下あたりに花ごと落ちているのを見ることがあります。なぜ、花ごと落ちるのでしょうか。桜のお花は甘い蜜があり、メジロや鶯が蜜をすっているのをよく見かけます。メジロや鶯は、くちばしで上手に蜜を吸うことができますが、ある鳥は、上手に蜜を吸えないことからお花の茎のところから、茎をつぶして蜜を吸うためお花が丸ごと落ちるそうです。ある鳥とは、スズメさんです。緑の芝生に綺麗な模様をつくってくれていました。
遅咲きの椿
椿も早咲きの種類と遅咲きの種類があります。椿と言へば、私は寒い時期に咲くものとおもっていましたが、屋島の椿は3月から4月に咲く遅咲きの椿の様です。桜と椿が同じ時期に見れるのが、不思議な感じです。艶のある葉っぱや厚みのある花びらが雨にぬれて一層つやつやとみえるのでした。
一瞬霧が晴れる
再び、瀬戸内海が見えるところに屋島寺を折り返して戻ると、霧が晴れていました。霧が晴れるまでの様子を見たかったのですが、残念でした。再びここで写真を撮り、帰りの途に着くのでした。3時間がたとうとしていました。お昼ご飯を食べずに時間を忘れてしまうのはいつものことです。屋島山上には、黒猫がいて、いつ行ってもどこかで会えます。
まとめ
雨の中のカメラ撮影で3時間も歩いたのは、初めてでした。晴れている日の一日撮影の時は、もっと歩きます。カメラを持っていなかったら、きっと、雨の中の桜の美しさもこの時期ならではの春の霧の中の景色も味わうことができなかったのではと思います。
晴れた日の桜も綺麗ですが、優しく映る雨の日の撮影もなかなかいいものだと思いました。桜の満開に近い時期に週末のお休みと雨のお天気が重なり、なかなか味わえない一日だったのかなと写真を編集しながら、じんわりと余韻に浸っています。
今日はお天気が悪いから、お家でいようではなく、カメラを持って出かけてみるのもいいかもしれません。特に、雨の日の屋島は、お勧めです。近いうちに、カメラ用の雨具を準備しておきたいと思います。今のところ、カメラは正常に動いています。くせ毛の私の髪の毛は、いうまでもなくクルクルになったのでした。カメラは、私にとって、日常を忘れられる大切なものです。今日は、しっとりと桜雨の一日でした。
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